規模拡大

会社名から手間いらず 手間いらず?

今回は、複数の宿泊予約サイトを一元管理するホテル・旅館のための宿泊予約サイトコントローラー「手間いらず」を提供している手間いらず株式会社を取り上げました。会社名とは思えない会社名にビックリですが、売上高11億円に売上高経常利益率62%、自己資本比率92%、従業員数36人で上場企業と期待を全く裏切りません。

企業分析 手間いらず

2009~2018年6月期までの10年間を分析しました。(2014年までは連結2015年以降は個別財務諸表)

企業力総合評価は、131.35→180.56→173.59→141.93(2012年)→166.27→165.12→183.36(2015年)→185.16→184.52→184.52ポイントと推移しています。かの?キーエンスですら181.28ポイントですから、いかに高いかが分かります。典型的なイマドキIT社長なんでしょうか。

沿革 概略 手間いらず

手間いらず?は2003年、資本金2,500千円で比較.com?の名で設立。その後2006年にはマザーズ上場、2007年、現サービス「手間いらず」を提供していた有限会社プラスアルファを買収、2008年グローバルオンライン株式会社(ダイナミックパッケージの旅行代理店)を買収しました。2007年に買収した「手間いらず」の事業が売上高853,326千円と全体の93%を占め、創業時事業は7%に過ぎません。業歴の長い企業が業績の悪い創業事業を辞められずV字回復できない事例を思い出します。手間いらず?の場合、創業事業は売上高営業利益率が38%あり、決して業績が悪いというわけではなく、66%の手間いらず事業と比べれば劣るというだけです。

売上高利益率等 手間いらず

親指標の営業効率をドリルダウンしてみましょう。

売上高は2015年増収ですが、率にして平均6.99%の増加率で、新興企業としてはそれほどガツガツ感はありません。それもその筈、従業員増加率は平均▲1.54%と減り気味なのです。実際2009年47人に対し2018年は36人です。平均勤続年数は1.7年と業務は誰でもできる仕組みがあるのでしょうか。

2015年以降の増収シーンでも販売費及び一般管理費の金額も売上高販管比率(販売費及び一般管理費÷売上高)も減少しています。効率的に増収になる仕組みを作りたいという志向が見えます。

会社役員の報酬は取締役(社外を除く)2名で20,880千円、社外役員(取締役2名、監査役3名)で8,385千円と派手さはありません。渡邉哲男社長は、手間いらず?の株式4,960千株で77%を所有する大株主ですから、配当収入があるとはいえ、沢山の役員報酬を得ているわけではありません。

まとめ 

渡邉哲男社長は冷静な合理主義者と言えるのではないでしょうか。創業時に2,500千円で設立。それが必要額だったのでしょう、創業事業は縮小(現在担当者2名)し伸びそうな会社を買収・合併。どんどん人を入れ急成長を狙うわけでないので、人の管理も難しくなく、増収増益を達成しています。

2014年までは子会社を持ち連結決算していたのに、子会社を吸収合併してやめてしまうあたりも、手間いらずを絶賛実践中といえるのかもしれません。そのうち、上場の効果がコストを下回れば、上場廃止をされるかもしれません。今も渡邉社長は、利益の上がりそうな新規事業を探しているかもしれないし、自社株を売却するかもしれません。会社の知名度や商品の優位性のアピールが面倒で、手間いらず?にしたとしか思えなくなってきました。

編集後記 私も会社名を サルでもわかる?にしよっかな~

( *´艸`)           文責JY

〒541-0052 大阪市中央区安土町1-6-19 プロパレス安土町ビル7階D号

株式会社 SPLENDID21

tel 06-6264-4626  info@sp-21.com   https://sp-21.com

?SPLENDID21NEWS第159号【2019年2月15日発行】をA3用紙でご覧になりたい方は下記をクリックしてください。
sp21news159手間いらず