増益・減益

コロナ禍 過去の自分に助けられている オリエンタルランド

東京ディズニーランド・ディズニーシー運営するオリエンタルランド株式会社。日本人に愛されているテーマパークもコロナ禍が直撃し、休業や入場制限を行い耐えています。

経営状況を俯瞰する オリエンタルランド

2012~2021年3月期までの10年間の連結財務諸表を分析しました。2021年は決算短信データ。

オリエンタルランド2021年3月期10年成長曲線

オリエンタルランド2021年3月期営業効率・資本効率

オリエンタルランド2021年3月期生産効率・資産効率オリエンタルランド2021年3月期流動性・安全性企業力総合評価は青信号領域を大きく下落ました。悪化成り行き倍率1年(同じトレンドで悪化しあら後何年で破綻懸念60ポイントまで行くか)となり、危機的状況です。それであっても、112.73ポイントで青信号領域に留まっています。理由は財務体質(流動性・安全性)が鉄壁に良い為です。

2021年3月期には営業損失45,988百万円、当期損失54,189百万円を計上し、営業効率は急落し赤信号領域に入りました。

最終赤字ですので、純資産を減らしましたが、安全性は殆ど下がりません。純資産総額は2020年3月期で820,256百万円積み上げていますから、その6.6%が赤字で減ったことになります。純資産が潤沢にあれば、危機に対し、安全装置として作用します。

資産効率は、積極投資→高収益→高い財務体質→積極投資という善循環で成長してきたためコロナ禍前にも赤信号領域です。言い換えれば、積極投資で資産増、高収益・財務体質改善で、キャッシュ増し資産増とダブルで効いているためです。これに対し、2021年3月期の急落は売上減の影響が大きく作用しています。

入場料と入園者数の推移 オリエンタルランド

積極投資が高収益に結び付いている非財務データがあります。入場料と入園者数の推移です。2001年5500円から常に入場料を上げ続け、2021年には変動制で8200~8700円となりました。グラフを観察すると、入場料が上がった年は、概ね入園者数は横ばいになりますが、翌年以降は増加しています。値上げしただけ増収となるようです。

ディズニーランド入園者数・入園料時系列グラフ

営業効率 各財務分析指標・財務数値 オリエンタルランド

営業効率の各下位指標を確認してみましょう。

オリエンタルランド営業効率時系列分析

コロナ前の2019年3月期には525,622百万円の売上が2021年は170,581百万円と67.5%減少しました。それに伴い営業赤字に転落しました。売上高経常利益率と売上高当期利益率の差が大きくありません。特別損失が少ないのです。高収益を生み出し続けた固定資産はコロナか収まれば復活し、元の収益を生み出し続けると判断され、減損損失が少なかったのでしょう。過去の高収益がモノを言います。

決算書の数字は過去のものですが、現在・未来に大きく作用します。

まとめ


経営の善循環は、時系列でも財務分析指標間でもグルグル回ります。財務分析指標に深い考察がなければ、自社にある善循環や悪循環を認識できないばかりか、善循環の維持や悪循環の脱却不能となります。

編集後記 誰もが自由に遊びに行ける日を待ち望んでいます。(^^♪文責JY

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このコラムを、SPLENDID21NEWS第187号 【2021年6月15日発行】として、A3用紙でご覧になりたい方は下記をクリックしてください。

SPLENDID21NEWS第187号 オリエンタルランド