キッコーマン 超長寿企業の条件 身の丈主義を財務指標で証明する

今回は、1661年(寛文元年)千葉県野田で醤油醸造を始めた醤油メーカー、キッコーマン株式会社を分析しました。今年で創業357年の老舗はどんな経営をされているのでしょうか。

企業分析総覧 キッコーマン

2009~2018年3月期までの10年を示します。

企業力総合評価は緩やかな成長トレンドです。営業効率・生産効率・資産効率・流動性・安全性の下位親指標で形状が似ているのは安全性です。営業効率も似ていますが、より安全性が似ています。

キッコーマン㈱の成長を決定づけているのは安全性といえるでしょう。

身の丈主義の表れる安全性 キッコーマン

安全性の下位指標を構成する財務関連数値を見てみましょう。

時系列でみれば、資産額がじわじわ増加すること、財務体質改善を目指すため固定負債が減少、純資産増加は理解できます。

面白いのは、固定資産がほぼ10年横ばいであることです。

固定資産の内訳は、建物や機械などの有形固定資産、のれんやソフトウエアなどの無形固定資産、投資有価証券や出資金、長期貸付金などの投資その他の資産です。大まかには投資額を示しております。数字で示しませんが、有形固定資産は減価償却しますから、新たに投資しなければ金額は減っていきますが、キッコーマンは減っていません。投資その他の資産もじわじわ増加しています。

M&Aをする会社にみられる無形固定資産増加はなく、むしろ減る一方です。

投資はするけれど、堅実に身の丈以上はしないようです。

損益計算書は手足・短期を示しますが貸借対照表は顔・長期を示します。350年超続く企業は、短期的な成長ではなく、長期に成長しようとします。それが企業力総合評価と安全性の相似となって表現されたのでしょう。安全性指標は貸借対照表から作られます。

まとめ

投資をどんどんして売上を追い求めて攻めて攻めて攻めたおす会社が目立ちはしますが、成長は必ずしもそれだけではありません。

多様な成長パターンがある中で、自社が今どれを採択すべきか見極める必要があるのではないでしょうか。

編集後記 人間は不利よね、長期なんて年取る一方だもの!と負け犬の遠吠えをするワタシ  (^_-)-☆  文責JY

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