M&A・破綻・その他

協和発酵 四半期決算から年度末を予測




今回は株価について取り上げました。株価は何で決まるのでしょうか。沢山ある変動要因の中で何を基準にしますか。やはりその会社の業績であると思います。相場が大きく下げたとしても、業績の良い会社であれば、その影響は少なくて済むはずです。相場が大きく上がったとしたらその中でも業績の良い会社が注目を多く集めるはずです。投資家心理に影響される短期の売買とは異なります。

協和醗酵工業を見ていきましょう。

協和発酵工業は、医薬(医家向け医薬品)、バイオケミカル(アミノ酸・核酸関連物質を中心とする医薬・工業用原料及びヘルスケア製品)、化学品(溶剤、可塑剤原料、可塑剤、機能性製品等)、食品(調味料、製菓・製パン資材、加工食品等)を製造・販売しています。

協和発酵分析

【企業力総合評価】 2003年3月期から企業力を上げている。2005年3月期、2006年3月期、2007年3月期と踊り場を迎えている。

2008年第1第2第3四半期決算はきれいな改善トレンドとなっている。2008年3月期は169ポイント程度と予想される。2007年3月期158.77ポイントから10ポイント上昇することになる。

【営業効率】 2003年3月期から2005年3月期にかけて営業効率が急伸した。2005年3月期から2007年3月期までは4.3ポイントで踊り場を迎えている。

協和発酵売上高利益率時系列データ

過去5年の売上高は変動がないが利益率を改善している。

2008年第1第2第3四半期決算で営業効率を上昇させている。第3四半期で4.3ポイントをつけており、トレンドからは更に上昇が予想される。

協和発酵資金繰り分析

【流動性】営業効率が青信号領域のため改善。

【安全性】じりじりと改善傾向。安全性の天井値は0.8である。

協和発酵株価グラフ

まとめ 

4半期決算でトレンドラインを引くと期末の予測が立ちます。20083月期前期に比して10ポイント上昇し169ポイント程度の上昇が予想される。総合評価上昇の原因は営業効率の改善が大きな要因である。そのため、20083月期以降の株価は上昇が予想される。

【注意】季節指数を考慮していない。

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SPLENDID21NEWS第29号【2008年4月15日発行】をA3用紙でご覧になりたい方は下記をクリックしてください。

sp21news029 協和醗酵工業


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